キース ジャレットを始めて聴いたのはインドにいるとき。
「即興なんだぜ」という話を聴いてびっくり。
途中で「ぁぁぁぁあぁぁああぁあぁああぁぁあぁあぁ~」と聞こえてくる声に驚いたものでした。
始めて見るキース・ジャレットは動きがユッタリとしていました。
緊張がとれていて優しい人なんだなと動きから伝わる人。
席が後ろの方だから遠くにしかみえないのに動きからもユックリとユルヤカな感じが伝わる人っていいな。
優しい感じになる動き。
一応、アーユルヴェーダ的な話すると属性(guNa)ってこちら側が感じるクオリアと捉えれば分かりやすいかなと思う。運動と物質には必ず属性が宿ると考える。音は属性で物質にやどる。そこにまた優しい音という属性が宿る。その優しい音の属性から神経の働きがなだらかになるという働きが生まれるみたいな。その時の感じがクオリアと呼ばれるみたいな。
他には例えばりんごを見たときの「赤い感じ」とか。
ピョンピョン跳ねている絵の「楽しい感じ」とか「○○な感じ」と意識の中で経験される主観的な「感じ」。
寒さとか暑さとかユックリとか鋭い感じとか私たちが感じるクオリア的なものを指標にします。
それで件のキース・ジャレット。
曲の優しさもそうだけど、
その人の立ち振る舞いが優しい。
曲が終わってお辞儀をする。
身体を前に倒す。
手は完全に脱力でプラ~ンとしている。
脱力して前に身体を倒している。
水を飲む時にスポットライトの外にでたり。
始終、動きがユッタリとリラックスしている。
スポットライトをみて「月だ」みたいな。
五回もアンコールしていた。
最後の曲はOVER THE RAINBOW
こういう年の取り方したい。
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