2012年9月2日日曜日

この臭いは

過去1年間ほどシェアー・ハウスに住んでいる。

旅に出ているときの気分になれる感じと色々な国の人と知り合える事が心に栄養になるからだ。それで最初に数ヶ月お世話になった場所は今年の頭にかなり突発的に出た。この辺りも旅に出ている時の気分で身1つで住んでいる所を変える事ができるよさだ。

以前住んでいた所は家賃も安く庭があまりにも素敵すぎたから住んだのだった。僕の部屋は庭先の「バンガロー」と呼ばれる部屋だった。トイレは母屋の中にしかないのでトイレに行くときは外に出ていかないといけないのが大変だった。

建物は昭和初期の会社の寮で木造の建物。歩くとギシギシなるけどこの様な昔の雰囲気の建物に住めることは何か心がワクワクした。

なぜそこを突ぱつ的に出ることにしたかというと面白い人もいるのだけどなんだか騒がしかったからだ。やっぱり家賃が安いと色々な人が集まってくる。大変に面白い魅力的な人もいればどちらかというとあまり深くは関わりありたくない人もいた。

ある日、夜、住人達が真剣な面持ちで廊下にたっていた。僕は「どうしたのだろうなぁー」位に思っていた。そしたらエラく酔っ払った人が昔の彼女を追いかけてはるばる来たそうだった。なぜ、皆の面持ちが真剣だったかというとこの男性は女性に逃げられてそれを追いかけてきて「男と住んでいるのか~」と部屋に突撃しにきたそうだ。それが酔っ払っているから「ここかぁ~」と突撃した部屋が全然違う人の部屋で扉までぶちやぶいてしまって住人の皆様に捕まった所だった。そして警察が来て彼を連れていったわけなのだけど、警察が来た時に彼がゴロゴロゴロゴロと庭に出た瞬間に転んでしまって「あぁ、大丈夫?」となった。そしてその彼が転がった後は花壇の花が折れていて「花が折れてしまったなぁ」と思った。

と、このような事が起きるので面倒くさいからでた。

お金で人を判断するのはどうかとは思うのだが次は「ちゃんと仕事している人たちがいるところにいこう」という事で今住んでいる港区の某マンションに移ることになった。

最初は港区なんて僕のイメージではないなぁと思っていた。

それでも住んでから快適な事とシェア・メートも仕事大好き朝からプールにいって泳いでくる的な成熟した人なので「これはいい!!」と思い住む事にした。

僕が入る前には某南半球の国の人が僕の部屋を使っていた。

彼は僕が部屋に移る前に突然の様に「今、成田、もう国へ帰るから後、宜しく」みたいな感じで消えてしまった。

シェアメートが部屋を入る前までに掃除してくれる予定だったのだけど色々都合が付かなかったので知人達に手伝ってもらって前の住人の荷物をかたづけた。

僕は前の住人の事ならかなり詳しくなった。

掃除しているときに胸が痛くなった。切ない感じと面白い感じが入り混じって不思議な感じがしたが人の荷物はもう片付けるのは嫌だなと感じた。前の住人の息使いまで残っているみたいで人って色々なものを残していくのだな・・・と感じた。

彼が残してくれたものの中でも使えるものは喜んで使っている。スーパーMEの講義の骨組み・僕のプレゼンテーションの準備は山の様にある途中まで使った単語帳を利用している。インド的考え方というか「浄と不浄」の考え方、人の残したものは不浄的アプローチでは捨ててしまう。シェアメートも捨てようといっていたがどうにも無念だ。そこで再生できるものは使えるように彼の荷物が叶えられなかった「想い」を僕が使って叶えようと思って使っている。彼の使った「終わっていない単語帳」とか表紙にだけ「マラソン・ノート」と書いてあって中身をみると1ページ使っていない新品のようなもの。(表紙に書いてよーしとなった後、次の日、忘れるみたいな)これは彼の名誉のためにいっておくが僕にも途中で終わっている日記・単語帳・予定表・手帳の類は沢山ある。最近始めて挫折したものは出費の記録だ。細かく付けすぎて訳が分からなくなった。「あぁ、分かる!!」と共感する部分も沢山あるのだ。

家具なぞ持っていなかった僕は彼が寝ているベッドのマットレスを逆さまにしてシーツを剥がして使っていた。

そこでの生活が始まった。

一つ、大きな変化は部屋を締めておくといわゆる「おじさん臭」かった。

自然の摂理でなんともかんとも思わない(ようにしたい)。

年取って行く事は切なくも喜ばしい微妙な味わいのある事だと感じる(感じたい)。

余計なものが上手に落とす年のとり方ができれば。

内海佳子師匠などは本当にかっこいいと思う。若い綺麗な女の子に「直ぐにババアになるからね」と表面的な綺麗ささけではなくて人生体当たり的なアドバイスや「わたしゃ、ただじゃ転ばないよ」なんて言っているあたりなんて本当にかっこいい。パンクだと思う。だから加齢臭なんて自然の摂理でなんとも思わない(思いたくない)。

それでも、どこか年おいて行く事はブルースを感じる事で「なんか本当におじさん臭いな、僕ももう38になったからこんな臭いになったのか・・・・・・」と少し時間の流れと切なさを胸に秘めて生活をしていた。

半年以上かかったのだけどあることに気付いた。

エウレカ!!(お風呂でわかったぞ~といったアルキメデスの言葉)


(何故か阿部寛)

「自分の臭いをここまで感じるわけが無ーい!」

もしかしてこれは前の住人の臭いかも・・・・・と考え始めたらどうにもこうにもそうとしか思えなくなってきた。あからさまにグワーンとなるのは僕じゃなかった。数分いれば治るから気にはならないけど、それでは入った時の「クハ!」というあの感じ。

自分の臭いじゃないんだー、自分の臭いじゃないんだー。

「よかった、まだここまでは臭くないのかも!」と少し嬉しくなったとともにファブリーズを買いにいった。

センスの無い選択をしてしまい「フレンチなんちゃらの香り」を買った。

ファブリーズをかけまくった。

指が痛くなる。でも負けちゃいけない。

指の筋肉が悲鳴を上げている。


こんな感じの気持ちでかけた。

2日で1本使い切った。

次の日、仕事から帰ると「男40代間近のおじさん臭とファブリーズのフレンチなんちゃらの香り」が混ざっていて余計に臭かった。

今はマットも天日に干し、シーツも洗いまくり、さらにファブリーズをかけまくって臭いは落ち着いている。

嬉々として「これは自分の臭いじゃなかったんだよ!」と同居人に話した。

そして数日が過ぎた。

そんなある日、僕はお風呂場の壁などの水を履くゴムの付いているヘラのようなものを買ってき(てもらっ)たのを置いておいた。

同居人は「どうしたのこれ?」というので「お風呂場にカビが生えないように」と。

「これさぁ、君の前の住人が同じ事を言って欲しがっていたんだよね」と急に前の住人が会話に上がった。過去が人格がシンクロしている。

私、イタコ状態。

同じに日に「あのさー、TIM FERRISって知ってる~?」と「一日、4時間の仕事で生きていこう」という本を書いている人の話になった。そうすると同居人が「うわぁぁぁぁぁあ、TIM FERRISの話も前の住人が一生懸命してたんだよ、これなにかあるよ。偶然かな? あ~気持ち悪い。B(同居人の名前が)とシンクロしてるじゃ~ん」と恐ろしい事をいい始めた。

僕はBに面識はないが荷物を整理したという事でBの事はかなり詳しかった。詳しい僕が思うにはBはすごくやさしい人なんだけど現実と理想のギャップで心の安らぎを失ったかのようだった。あくまで憶測で。

ハイ、2イタコ目、入りました!!

そして僕が「一日、4時間で好きな事をやりながら生きるかぁ~」とぼんやりと妄想をしていた。まるで本のコピーやTIM FERRISのメッセージに載せられて自分の足場を見失っているみたいだった。「こうなったらいいな~」とちょっと怪しげな美味い話に乗せられてゴロゴロとなっていったらどうしよう・・・と急に怖くなった。

臭いというのはどういう働きをするのか分からないものだな。

僕も欲にまみれている。エックハルトという聖人の言う「悪魔を見たければ自分をみてみなさい」とは本当に僕に当てはまると思う。別に綺麗な人間でもなんでもない。迷ったりしながら人生を歩んでいる。だからTIM FERRISの「一日、4時間」というのは買ってみた。(ぶわ~、馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿)でもね、彼が言っていた事は嫌いではない。TEDに出ている時も印象悪くない。結局、その人次第だね。

それでもそれでも・・・・

足場を失わずに「今、ここに笑顔でいること」を忘れずに忘れずに。


「なにも持たずにここへ来て、ここからなにも持たずに旅立つんだからね」というのは家の家族の言っていた言葉でそういう言葉を忘れずに生きていたいものでございます。

合掌

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