左に曲がると100mほど先に港が見えてきた。朝の光が水面に反射して揺れている。港の前は芝生で整理してあり空には鳥が青空を流れるように飛んでいた。
呼吸のリズムも快適。
海、ギリギリを歩く。
漁船が港に繋がれて緩やかに揺れている。
潮の匂いが鼻に入ってきて上を見上げると全身の細胞一つ一つがウハウハ。
朝から10km近くも走ってしまって自画自賛。
街の中に福岡らしきものを探す。
ビシっと細い眉毛とスーツ姿の朝帰りのお兄さん。
路面のタバコ。
ビル。
灰色。
フランチャイズの店。
・・・・・・・・・・・・
をり越して一番、グッときたのは一回りして入って行った安国禅寺(だったっけ?)ですれ違った若いお坊さん。
「おはようございます」の笑顔が眩しかった。
そして泊まっているIさんの仕事場があるマンションにたどり着いた。
マンションの前に行くと前回も見た犬が。
ボンヤリと道路を見つめている。落ち着いている姿が誇らしい・頼もしい。
日本にいる犬だが繋がれていないのが嬉しい。
僕は犬が繋がれる習慣がない国にいた時間が多いから犬は繋がなければいけないという文化が苦手だ。インドも繋がれないしアメリカでも繋がれない。アメリカは街の中を散歩するときはつなげと警察に怒られた記憶がある。でも基本、そんなに煩くない。
その立派な犬がこれだ。
帰ってきてからIさんが仕事場に来た。朝食を久しぶりに食べた。パン焼き機で焼いたパン。生地にアーマラキーの粉が入っているのだ。おいしかった。3枚も食べてしまった。
では今日の講義にそろそろ向かうと致します。
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